緩降機の正しい使用方法について

どんな避難器具でも使用方法を守らないと、使用するあなたがケガをするおそれがあります。緩降機は正しく使用すれば安心・安全な避難器具です。

当工業会では、平成29年11月24日に名古屋市の診療所において発生した、緩降機を使用した避難訓練中の取り扱いの不備による複数名の参加者が負傷した事故を踏まえ、緩降機を用いた降下訓練時の留意事項や緩降機本体に対する注意喚起の表示等をとりまとめたリーフレットを作成いたしました。

緩降機リーフレット

使用方法のチェックポイント

  1. 取付金具を伸張または回転させてセットし、取付金具のフック部分に調速器をセットして、リールを下に落とします。
  2. 着用具を頭からかぶり、ベルト部分が胸の下にくるように装着して上に引くと固定されます。ベルトを引いて着用具の緩みをなくしてください。
  3. 調速器から着用具上部のロープが10cm程度になるように調節します。
  4. ロープを二本とも握って、建物の外に出ます。
  5. 壁側を向いてロープから手を離すと降下します。軽く壁に手をつきながら姿勢を保ってください。絶対に飛び降りないでください。

着用具側のロープが長すぎると危険です

着用具側のロープをたるませたまま降下した場合の試験では、最大で自重の7倍の締付力が着用具にかかりました。降下時の衝撃で負傷する可能性があります。

一方、正しい使用方法(ロープ10cm程度)の場合は、自重以外の荷重はかからないことも確認されています。

  • 装着側のロープは10cm程度に ─ 長すぎ危険
着用具の締付けを確認する
着用具の締付けを確認する
短い方のロープが10cm程度であることを確認する
短い方のロープが10cm程度であることを確認する
ロープを二本とも握る
ロープを二本とも握る
降下姿勢を取る
降下姿勢を取る ─ 絶対に飛び降りないこと

降下訓練時の注意事項

  1. 消防法第17条の3の3に規定する消防用設備等の点検が確実に行われており、当該避難器具(緩降機)に不備事項がないことを確認してください。
  2. 「調速機」と「着用具」との間の「ロープ」は10cm程度であることを確認してください。
  3. 訓練参加者は、長袖長ズボン等、体表の露出が極力少ない服装をできる限り着用してください。
  4. 避難器具(緩降機)の使用方法を熟知している人に立会いをしてもらい、その指導の下に実施してください。
  5. 使用方法を熟知している人から事前説明を受け、その人が降下テストを行った後に実施することが望ましいです。

作成に至るまでの経緯についてはこちらをご覧ください。


注意喚起ステッカーについて

当工業会では、使用時に確認できる左右一対の注意喚起ステッカーを作成しました。消防設備士・消防設備点検資格者の方は、機器の点検をされる際に緩降機本器に貼付していただけますよう、ご協力をお願いいたします。

平成31年1月1日以降の検定受検品につきましては、出荷される全ての製品にステッカーが貼付されます。

緩降機注意喚起ステッカー

注意喚起ステッカーにつきましては、可能な限り既存設置製品にも貼付いただけますようご協力をお願い申し上げます。
入手方法につきましてはこちらをご覧ください。