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金属製避難はしごの技術上の規格を定める省令

  昭和40年1月12日 自治省令第 3号
改正経過 昭和50年7月28日 自治省令第11号
  昭和62年3月18日 自治省令第 7号
  平成 9年4月24日 自治省令第27号
  平成12年9月14日 自治省令第44号
  平成18年3月 9日 総務省令第26号
消防法(昭和23年法律第186号)第21条の2第2項の規定に基づき、金属製避難はしごの技術上の規格を定める省令を次のように定める。

(趣旨)

(定義)

  1. 避難はしご 固定はしご、立てかけはしご及びつり下げはしごをいう。
  2. 固定はしご 常時使用可能の状態で防火対象物に固定されて使用されるもの(収納式のもの(横桟を縦棒内に収納しておき、使用の際、これを取り出して使用可能の状態にすることができるものをいう。以下同じ。)及びその下部を折りたたむこと又は伸縮させることができる構造のものを含む。)をいう。
  3. 立てかけはしご 防火対象物に立てかけて使用されるものをいう。
  4. つり下げはしご 防火対象物につり下げて使用されるものをいう。
  5. ハッチ用つり下げはしご つり下げはしごのうち、避難器具用ハッチ(金属製避難はしごを常時使用可能の状態で格納することのできるハッチ式の取付け具をいう。)に格納されているもの(使用の際、防火対象物に突子が接触しない構造のものに限る。)をいう。

(構造)

  1. 避難はしごは、縦棒(つり下げはしごにあっては、これに相当するワイヤロープ、チエーンその他金属製の棒又は板をいう。以下同じ。)及び横桟で構成されるものとする。
  2. 避難はしごのうち、縦棒の数が1本であるものにあっては、次の各号に適合するものでなければならない。
    1. 縦棒が当該はしごの中心軸となるように横桟を取り付け、横桟の先端に、縦棒の軸と平行に長さ5cm以上の横滑りを防止する突子を設けてあること。
    2. 横桟の長さは、縦棒から横桟の先端までの長さの内法寸法で15cm以上25cm以下とし、縦棒の幅は、横桟の軸方向について10cm以下であること。
  3. 避難はしごのうち、縦棒の数が2本以上であるものの縦棒の間隔は、内法寸法で30cm以上50cm以下でなければならない。
  4. 避難はしごの横桟は、直径14mm以上35mm以下の円形の断面を有するもの又はこれと同等の握り太さの他の形状の断面を有するものでなければならない。
  5. 避難はしごの横桟は、縦棒に同一間隔に取り付けられたものであり、かつ、当該間隔は、25cm以上35cm以下でなければならない。
  6. 避難はしごの横桟の踏面は、滑り止めの措置を講じたものでなければならない。

  1. 震動その他の衝撃で止め金の部分が容易にはずれないように保安装置を設けてあること。
  2. 前号の保安装置に至る動作を除き、2動作以内で当該はしごを使用可能の状態にすることができること。

  1. 上部支持点(先端から60cm以内の任意の箇所とする。)に、滑り及び転倒を防止するための安全装置を設けてあること。
  2. 下部支持点には、滑り止めを設けてあること。
  3. 伸縮させることができる構造のものは、使用の際、自動的に作動する縮梯防止装置を設けてあること。
  4. 折りたたむことができる構造のものは、使用の際、自動的に作動する折りたたみ防止装置を設けてあること。

  1. 使用の際、防火対象物から10cm以上の距離を保有するための有効な突子を横桟の位置ごとに設けてあること。ただし、当該突子を設けなくても、使用の際、防火対象物から10cm以上の距離を保有することができるものについては、この限りでない。
  2. 縦棒の先端には、丸かん、フツクその他のつり下げ金具をつけてあること。
  3. つり下げ金具は、容易にはずれない構造のものとすること。

(材料)

  1. 固定はしご及び立てかけはしごに用いる材料
    部品名 材料
    縦棒
     横桟
     補強材
     支え材
    JIS(工業標準化法(昭和24年法律第185号)第17条第1項の日本工業規格をいう。以下同じ。)G 3101(一般構造用圧延鋼材)JIS G 3444(一般構造用炭素鋼鋼管)JIS H 4100(アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材)
    縮梯防止装置
     折りたたみ防止装置
    JIS G 3104(リベツト用丸鋼)JIS G 3201(炭素鋼鍜鋼品)JIS G 5705(可鍜鋳鉄品)
    フツク JIS G 3101(一般構造用圧延鋼材)
    滑車 JIS G 5101(炭素鋼鋳鋼品)JIS H 5120(銅及び銅合金鋳物)
    ボルト類 JIS G 3123(磨き棒鋼)
    ピン類 JIS G 3104(リベツト用丸鋼)JIS H 4040(アルミニウム及びアルミニウム合金の棒及び線)
  2. つり下げはしごに用いる材料
    部品名 材料
    縦棒
     突子
    JIS F 3303(フラッシュバット溶接アンカーチエーン)JIS G 3101(一般構造用圧延鋼材)JIS G 3535(航空機用ワイヤロープ)JIS H 4000(アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条)
    横桟 JIS G 3101(一般構造用圧延鋼材)JIS G 3123(磨き棒鋼)JIS G 3141(冷間圧延鋼板及び鋼帯)JIS G 3444(一般構造用炭素鋼鋼管)JIS H 4000(アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条)
    つり下げ金具 JIS G 3101(一般構造用圧延鋼材)
    ボルト類 JIS G 3123(磨き棒鋼)
    ピン類 JIS G 3104(リベツト用丸鋼)JIS H 4040(アルミニウム及びアルミニウム合金の棒及び線)

(強度試験)

  1. 避難はしごの縦棒及び横桟は、縦棒の方向について、前項の表に定める静荷重の2倍の静荷重を加える試験において、亀裂、破損等を生じないものでなければならない。
  2. 固定はしごで収納式のものは、一方の縦棒を固定し、横桟を水平に取り出した状態で、縦棒及び横桟のいずれにも直角となる方向に220Nの静荷重を固定されていない縦棒の上端部、中央部及び下端部にそれぞれ加える試験において、当該はしごに、永久歪、亀裂、破損等の障害を生じないものでなければならない。
  3. 立てかけはしごは、水平にして両端部を適当な架台で支え、同時に縦棒の方向についてその中央部及びその左右2mごとの箇所に、それぞれ650Nの静荷重を垂直に加える試験において、当該はしごに、永久歪、亀裂、破損等の障害を生じないものでなければならない。
  4. ハッチ用つり下げはしごは、次の各号に掲げる試験に適合するものでなければならない。
    1. ハッチ用つり下げはしごの縦棒及び横桟は、縦棒の方向について、別図に示す試験器具を使用して第1項で定める静荷重を加える試験において、永久歪を生じないこと。
    2. ハッチ用つり下げはしごの縦棒及び横桟は、前号の規定の例により、第1項で定める静荷重の2倍の静荷重を加える試験において、亀裂、破損等を生じないこと。
  5. 縦棒及び横桟の取付箇所は、前各項に定める試験において、永久歪、亀裂、破損等の障害を生じないものでなければならない。

(繰り返し試験等)

  1. つり下げはしごのつり下げ金具は、その1個につき、当該はしごを伸ばした縦棒の方向に、当該はしごの最上部の横桟から最下部の横桟までの部分について2m又はその端数ごとに1500Nの引張荷重を加える試験において、著しい変形、亀裂又は破損を生じないものでなければならない。
  2. つり下げはしごの突子は、1本の横桟に取り付けられた突子について、縦棒及び横桟に対し同時に直角となる方向に150Nの圧縮荷重を加える試験において、著しい変形、亀裂又は破損を生じないものでなければならない。
  3. 避難はしごの横桟は、23Nmのトルクを用いる試験において、回転し、又は著しい変形、亀裂又は破損を生じないものでなければならない。
  4. ハッチ用つり下げはしごは、別図に示す試験器具を使用して、荷重取付位置から1000Nの静荷重を加える試験において、上部横桟取付部から下部横桟取付部までの水平距離が0.4m以下でなければならない。

(腐食試験)

(表示)

  1. 種別
  2. 区分
  3. 製造者名又は商標
  4. 製造年月
  5. 製造番号
  6. 長さ
  7. 立てかけはしご又はつり下げはしごにあっては、自重
  8. 型式番号
  9. ハッチ用つり下げはしごにあっては、「ハッチ用」という文字

(基準の特例)